2016年11月27日日曜日

11月23日~11月26日 寸又峡温泉から諸沢山、合地山経由で中ノ尾根山ピストン(敗退)

日時:11月23日(水)~11月26日(土)

メンバー:若月

行程:
23日: 浜松駅(5:32)→(6:10)金谷駅(6:13)→(7:26)千頭駅(8:00)→(8:30)寸又峡温泉(8:30)→(10:50)千頭ダム(11:05)→不動岳東尾根の偵察→(12:20)日向林道出合(12:20)→(13:00)寸又橋(13:00)→(14:05)諸沢山取付き点(*)

*・・・日向林道と諸沢山から南に延びる尾根の合流点。950mピークとのコルで、標高800m。

24日: 取付き点(*)(13:00)→(16:00)諸沢山

25日: 諸沢山(3:30)→(7:10)合地山(Ⅳ~Ⅰ峰)(9:00)→(10:25)中ノ尾根山から東へ延びる尾根の途中、標高2160m地点(10:35)→(11:30)合地山(Ⅰ~Ⅳ峰)(13:00)→(16:10)諸沢山

26日: 諸沢山(7:30)→(9:50)取付き点(*)(9:50)→(11:00)千頭ダム分岐(11:30)→(12:00)千頭ダム(12:00)→(14:05)寸又峡温泉(16:02)→千頭駅→金谷駅→浜松駅

記録:

祝日を利用して、前々から登ってみたかった合地山に行ってきました。


11月23日 晴れのち曇り

浜松駅から東海道線、大井川鉄道、寸又峡線バスと乗り継いで寸又峡温泉へ。

8:30 寸又峡温泉に到着。



















ここから千頭ダムまでは長い林道歩き。



















林道歩きの途中、見事な波状雲。

明日にかけて冬型の気圧配置となり、天気は崩れる予報でした。



10:50 千頭ダム。



















この後、不動岳東尾根へと続く登山道を少し偵察しましたが、
ひどい荒れ様でした。

日向林道もこんなんだったら・・・と不安になりました。



千頭ダムから少し登って、
12:20 日向林道出合。



















思ったより広い印象。



















そして眺めが良い。

この先崩落地があるらしいが、果たして・・・
と緊張しながらあるいていくと、






































たしかに土砂が林道を塞いでいる所が出てきました。


うっすらと踏み跡もあり、それほど怖い印象は受けませんでしたが、
落ちれば50m下の寸又川に直行。

もちろん慎重に通過しました。


4回ほどガレ場のトラバースをこなして、
13:00 念願の寸又橋。



















日向林道が通過できるかどうかが非常に気掛かりだったので、
小さくガッツポーズ。

この先はもう危険個所は無いはずです。



14:05 諸沢山取付き点。



















日向林道と諸沢山から南に延びる尾根の合流点で、

さらに南の950m峰とのコルになっている地点です。標高約800m。



















諸沢山へ延びる尾根にはボロボロのハシゴが掛かっていました。

もちろん使い物になりません。

少し寸又橋側に戻って、傾斜の緩んだところから尾根に取り付くことにしました。



偵察も済んだので、夕食を食べて薄暗くなる午後4時には就寝。

夜、ふと目を覚ますと、テントをたたく雨音がしていました。




11月24日 雨のち曇り

朝起きると予報通りの雨。

テントの中でゴロゴロしながら、ラジオで下界の大雪騒ぎを聞いていました。

ラジオの気象情報から13時以降は雨は降らないと考え、昼ころから出発の準備。


13:00 出発。



















昨日偵察した取付き点から登っていきます。


13:30 アンテナの残骸。



















後から永野さんの「南アルプス・深南部」を読み返すと、
” 1649m標高点にはアンテナの残骸があり ” と紹介されていますが、
これは別のアンテナだと思います。

30分で850mも登るはずがありません。


しばらく行くと雪が出てきました!



















雪はうれしいのですが、新雪は滑って大変。


16:00 諸沢山 (1750m) 登頂。



















失礼して、山頂にテントを張らせてもらいました。



















見ての通り冬用のテントではありません。

この日の夜は東京でも最低気温2℃まで冷え込んだらしく、
寒くて寝られませんでした。



11月25日 晴れ

3時起き、3時半出発。

必要なものだけを持って、中ノ尾根山にピストンをかけます。



















もちろん真っ暗。

ヘッドランプの明かりとコンパスを頼りに進みます。


6:30 ようやく夜明け。



















新雪と倒木に阻まれ、はかどりません。

このときすでに予想の倍近くの時間を費やしていました。










 








7:10 それでも何とか。合地山Ⅳ峰。



















合地山は中ノ尾根山側から順にⅠ→Ⅳ峰なので、
こちらから来ると最初にⅣ峰が出てきます。

新雪に読図にこの辺りは本当に余裕が無かったように思います。

8:15 合地山Ⅱ峰。



















さらに合地山Ⅰ峰も越えて、中ノ尾根山を目指します。


木々の間から見える周囲の山々がきれいでした。



















写真はたぶん光岳。


Ⅰ峰からの下りは藪が厳しく、
1940mの最低点を越えると地形図に無いピークがいくつか出てきました。



















中ノ尾根山への登りに入ると雪が深くなり、ラッセル状態。

さらにペースダウンしました。


テントに明るいうちに着くには10時半までが限界と判断し、
標高2160m地点で敗退することにしました。

あと標高差140mが遠かったです。



ひと休みして、10:35から同ルートより下山開始。



帰り道。たぶん中ノ尾根山。



















この後、ヘッドランプを落としたことに気付きました。

使い終わったヘッドランプを首から下げていたのですが、
本体だけがバンドから外れて無くなっていました。
この時は予備のライトも持っていません。

ビバークの準備はあったので大丈夫だったかもしれませんが、
ヘッドランプ覚悟で中ノ尾根山に突っ込んでいたらと思うとゾッとします。

明るいうちにテントに着けば問題ないと判断し、
帰り道はヘッドランプを探すことよりも早く下りることに集中しました。

13:00 合地山Ⅳ峰
16:10 諸沢山

と、なんとか明るいうちにテントに戻り、夕食も食べられました。

13時間近く息が上がるペースで歩き続け、この日はバテバテでした。




11月26日 快晴

6時起床、7時半出発。



















朝の諸沢山は素晴らしい雰囲気でした。

尾根の分岐に注意しながら慎重に下っていきます。


途中、なかなかのボルダーを発見。
























20分くらい遊びました。


9:50 日向林道。



















天気が良くてのんびり気持ちの良い林道歩きでした。


11:00 千頭ダム分岐。



















登ってきた山々を眺めながらティータイムとしました。

30分くらいゆっくりして千頭ダムへ下降。


この後は右岸林道を歩いて寸又峡温泉へ戻りました。

飛龍橋の辺りからは観光客が多くて驚きました。



14:05 寸又峡温泉に到着。



















バスが出た直後で待ち時間2時間・・・

絶望したところに” 南アルプス図書館 ” を発見。

紫岳会のホームページで祐島さんの山行記録を読んでいた時に、
その名前が出てきてたことを思い出しました。

入場も無料ということで、バスが来るまで中で休ませていただきました。

館内ではこれまた祐島さんの” 秘境・南アルプス深南部  逡巡山行記 ”を発見。
楽しく読んでいるうちにすぐにバスの時間になっていました。(完)



まとめ:
なかなかハードな山行となったが、
憧れの合地山に登れて良かった。

(文:若月)

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